2020.07.01女子ソフトボール部
トンネルを抜けて見えた景色
新型コロナウイルスの影響で練習ができない約3か月。随分長い間、暗いトンネルの中を歩いている気分でした。選手たちの試し合いの場がどんどん失われ、3年生の引退となる予選を含むインターハイまで中止になり、何を目標に努力すればよいか、選手たちは指針を失いかけていました。しかし、目的は「ソフトボールを通して強い人間に成長すること」だと再認識し、自粛期間中、全体練習ができない分、個人で今必要なことに全力を注いでもらいました。近所を走ったり、家で体幹トレーニングに励んだり、今までの自分のプレーを見直したり、それぞれが考え、実践してくれていたようです。ソフトボールのことに限らず、3年生は、進路に向けて勉強面も見直す良い時間にすることができたようです
自粛期間が明け、練習再開と同時に新入生が入ってきてくれました。経験者も未経験者も関係なく、自分たちと一緒にソフトボールをしてくれることを素直に嬉しく思いました。人数が増えたことで、練習の幅が広がり、より実践的な練習ができるようになりました。冬練の間取り組んだ基礎練習の成果を感じ、自分たちのプレーにも自信が出てきた頃、県総体の代替大会が行われることが決定しました。選手たちとともに、最後の大会が行えることに感謝し、最後の試し合いの場を自分たちらしく楽しむ決意をしました。
長いトンネルを抜けたからこそ、見える景色の素晴らしさを感じることができました。選手たちには、できないことを嘆くのではなく、現状でできることを考え、行動することで、先行きの見えない状況でも、自分を見失わず努力できるのだと実感できたのではないでしょうか。