新チームで遠征したり、練習したり、台風が来たりとしながら、過ごすこの夏。マレーシア選手団も逞しくなってきましたし、日本人高校生とも馴染んできました。13日には、甲子園に観戦に行ってきました。智辯和歌山の1イニング3ホームランという、凄い試合を見てきたと興奮していました! 岡山に戻ってくると、翌日はテレビの取材に3年生との練習試合。まだまだ差は大きくて試合になりませんが、どこの国もチームも始まりは同じ。ここからどうするのかが大切。是非、マレーシア野球の父になって欲しいものです。いずれは、甲子園が国際大会になったりして、マレーシアが優勝したりなんて、野球が普及したらいいなぁと思います。
もう少し思い出をと思って、スーパー銭湯へ! 最初は、恥ずかしがってましたが、気持ちいい!と喜んでくれました。風呂の後は、恒例の牛乳。美味しいねぇ〜とニコニコ。牛乳で、ここまで喜んでくれる彼らの透き通った心を感じます。色々聞くと、大学では宇宙工学や環境工学などを専攻している若きエリート達。将来、国を動かす人材達でしょう。
露天風呂での会話で、明日の終戦記念日の話になりました。彼の地元に金山があり、それを支配した中国人がその後やってきた日本人に皆殺しにされたそうです。彼は中国人とマレーシア人の子供。アジア野球連盟の依頼で5年間、アジアの色々な国の方に野球を指導しました。いつも、夜は宗教の話や戦争の話を伺いました。そして、野球をやって、一緒に楽しい話をしながら、ご飯を食べる。すると、あっという間に友達。地道ではありますが、みんながこうすれば、戦争にもならないし、今までの関係も改善されるし、お互いが助け合うようになると思います。 政治的、経済的、スーツを着て難しい顔して何も進まない話を何年もするより、一緒に野球やって、銭湯で裸の付き合い、楽しい話をしながら美味しいご飯を食べたら、全部上手く行くと思います…。