おかやま山陽高等学校 | Okayama Sanyo High School

2017.02.04女子ソフトボール部

別れから分かること

2/4(土)
今日、おかやま山陽高校に留学に来ていたティアーシャ・スコックさんが、岡山を発ちました。女子ソフトボール部に入部してから約8か月間という短い間でしたが、彼女には多くのことを学ばせてもらいました。
6月、三年生の最後の大会の前に、ティアーシャさんは入部しました。「スロベニアで経験したことの無いスポーツだから、ぜひやってみたい!」と言われ、新しい仲間が加わる嬉しさもあり、正直不安もありました。どう指導していけばよいだろうか、部員の子達とコミュニケーションが上手くとれずに孤立しないだろうか。しかし、そんな心配は無用だとすぐに気づかされました。分からない日本語には分からないと言ってくれましたし、どんな事にも一生懸命取り組んでくれたおかげで、日本語もソフトボールもどんどん上達していきました。最後には、敬語も岡山弁もマスターして、立派な岡山人になっていました(笑) やった事のないことにも挑戦するチャレンジ精神や、ひたむきな姿勢で取り組むと努力は実を結ぶのだと、体現してくれました。
また、新チーム始動の時、部員の気持ちがバラバラになり、部崩壊の危機も彼女の言葉で救われました。話し合いの時、じっとみんなの話を聞き、「皆の言っている日本語が100%理解できていないけど」という前置きを置いた後、涙ながらに自分の気持ちを話してくれました。
「みんなはこれからもソフトボールができるかもしれないけど、私はスロベニアに帰ったらみんなとソフトボールはできない。だから、今私はみんなとソフトボールがしたい!」
この言葉が、忘れかけていた大事なことを思い出させてくれました。感謝の気持ち、仲間への思いやり、日々の大切さ、ソフトボールができるのは当たり前ではないことに改めて気づくことができました。実際に、岡山空港に行った後、「ティアーシャがいなければ今の自分たちはいない」と語る部員もいました。岡山空港へ向かう道中から泣いている部員もおり、彼女の存在の大きさが身に染みました。

出会いもあれば別れもあります。別れから分かることもあります。今回の出会いを通して学んだことを忘れず、これからも大切にしていきたいと思います。ティアーシャさんがこれからもソフトボールを続け、東京オリンピッにでスロベニア代表として出てくれたらと思うと、非常にワクワクします。また、これを機に、ソフトボールの輪が、国際的にももっと広がることを祈っています。

最後に、この出会いに感謝!!!!

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