有観客で甲子園が開幕。しかしながら、多数の出場校がコロナに感染し、組み合わせを遅らせたり、選手を変更したりしてます。せっかくの甲子園ですが、なかなか手強いコロナです。なんとかグラウンドだけで勝敗がつけばいいのですが…。
甲子園も開幕ですが、今日は8月6日、広島に原爆が投下された日。正解な数が把握できないぐらいの被害。その年の12月までに14万人も死亡したと言われてます。最近、甲子園は暑すぎるから時期を変えろ、ドームでやれなんて議論もありますが、私は反対です。高校野球児が、丸坊主が主流なのも、8月上旬、原爆の日や終戦記念日を挟むのも意味があります。戦前、戦中に敵国のスポーツを軍事教練と方便を使ったのが、当時の若い兵隊。その中の早稲田大学出身者が戦後に教員になり野球は復活しました。また、戦後、マッカーサー元帥の通訳もしていたらキャピー原田さんが、ジョーディマジオとマリリン・モンローの新婚旅行を無理矢理、日本に変更して野球復活しるきっかけをつくり、キャピーさんと鶴岡さんがボーイズリーグを作りました。
つまり、日本の野球と戦争は、深いつながりかあるんです。戦争が終わり、平和になった、その後高度経済成長です。野球と戦争、経済発展、物凄くつながってるんです。そういう歴史を知った上で、暑いからドーム、丸坊主はダメだと言うなら分かります。先程も、Nキャスのコメンテーターが何も知らないで、あーだこーだと丸坊主が野球人口減少の原因だと議論してるのを聞くとガッカリしました。電波にのせてコメントする責任あるのですから勉強した方がいいです。
私は、平和の証として、8月6日に開幕し、終戦記念日を挟む意味を伝えつつ、今のままするべきだだと思います。そもそも、甲子園のダグアウトはエアコン付いてて涼しいですし。
私が、なぜこんな話を知ってるのか…。2000年にキャピー原田さんの運転手を10日間ぐらいしました。力道山や美空ひばりのプロモートをしてた話、日系人収容所でアメリカ人として生きる事を決め、日本人として生きると決めた仲間と、生別れになった野球チーム〝日本〟の話。(後にアンビリーバボーで取り上げられた感動のストーリー) 師匠の前田祐吉さんから、何度も何度もタイのホテルや祐天寺の喫茶店で古い昭和初期の野球の話を伺いました。如水館の元監督だった迫田さんから、原爆が落ちた日の話、広島商業の昔話を伺いました。本で読むのも大切。でも、現場にいた人の話を伺うのが一番です。こういった先輩達に出会えた事は、本当に有難いです。人は、ご縁でしか生きられないです。
2022.08.06硬式野球